ナチュラルな雰囲気のデザインを作るために試したいこと5つ

ナチュラルな雰囲気サムネ デザイン

デザインをする際に、「ナチュラルな雰囲気にしたい」というご要望をいただくことがあります。

 

ナチュラルな雰囲気に…とは、言葉の通り、自然、天然、ありのままといったことと、プラスしてぬくもりが感じられるような表現にしたいときに、ご要望として伺うことが多いです。

今回はどんなことをしたら、ナチュラルな雰囲気になるのか考えてみました。

ナチュラルな雰囲気づくりで試したいこと

  • 配色はアースカラーを使ってみる
  • 自然をイメージしやすいビジュアル
  • 余白は多めに
  • 手描き感を加える
  • トーンを揃える

 

他にもできることはあると思いますが、まず、上記にあげたことを試してみます。

配色はアースカラーを使ってみる

大地や植物など自然の中からイメージできる色を選ぶとナチュラルな雰囲気になります。

 

ペールトーン
ライトトーン

この辺りの色を使えば、明るくやわらかな雰囲気のナチュラル。

 

ライトグレイッシュトーン
グレイッシュトーン

これらの色を使えば、落ち着いた雰囲気のナチュラル。

 

ベージュやアイボリーなどをベースカラーに使い、メインカラーやアクセントカラーに濃い色を組み合わせて使用することが多いです。

 

色については、こちらのブログでも触れていますので、ご覧ください。

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自然をイメージしやすいビジュアル

・テクスチャに木目、布地、紙

・植物の画像やイラストといったビジュアル

余白は多め

余白は、要素のブロックごとに多めに入れたり、文字や文字間・行間をゆったり配置します。

手描き感を加える

手描き感…というのは、イラストなら、たとえば、スケッチや水彩画であったり、

書体なら、手書きの文字(手書き風の文字)、

罫線を使うなら、手描きの線。手描き風でもかまいません、何かしら動きがある線、

色鉛筆や絵の具で塗ったような要素も効果的です。

トーンを揃える

「トーンを揃える」は、配色を決める際によく聞く言葉だと思いますが、使用する画像やデザインの場合でも使われます。

明るくやわらかな雰囲気のナチュラルにしたい場合は、色味だけでなく、「ソフトでふんわり明るい写真」で揃えるのがよいです。

チラシのレイアウトで試してみます

仮に「こどもとつくるお菓子教室」といった、チラシがあったとします。02_D_チラシサンプル1

 

子供と参加するイベントのチラシなので、元気よく明るい配色で作成しましたが、
これを「自然素材にこだわった材料を使ってお菓子作りをしている教室」なので、ナチュラルな雰囲気にしたいとリクエストされたとします。

配色やイラスト素材を変更するだけでも、変化があると思うので、試してみます。

 

配色はアースカラーを意識しますが、子供も対象なので、あまり暗くなりすぎないようにしてみます。
イラストは、水彩風のイラストに変更。ついでに、書体も丸ゴシックからデザイン書体に変えてみます。

 

お菓子の写真は、現状は木目のテーブルに置かれています。ガラステーブルなどよりは自然感はあるのですが、右側の調理風景の写真と比べると写真の色も濃く、暗い印象です。色を明るくするか、別の写真を検討してみます。

 

こんな感じになります。

02_D_チラシサンプル1-2

これで、よいかなと思いつつ、

さらに余白についても調整します。

余白の調整をしたいので、写真の配置やサイズ、掲載点数からも、再考してみます。

角版(四角いトリミング)の写真を、有機的な形に、たとえば滑らかな形状や丸みを帯びた形状にしてみます。このサンプルチラシでは、角版よりもナチュラルな雰囲気が出やすいため。

 

こんな感じです。

02_D_チラシサンプル1-3

これでよいかなと思いつつ、イラストと焼き菓子が近い色なので、別のイラストに変更してみます。

 

次は、こんな感じです。

02_D_チラシサンプル2

イラストは色や描き具合が控えめなものに変更。

文字も再考しました。こちらのデザイン書体の方が、全体の表現に統一感がでるため。

 

こんな雰囲気なら、ナチュラルな印象をもってもらえるでしょうか。

 

まとめ

これ以外にも色々な工夫が考えられると思いますが、今回はナチュラルな雰囲気にしたいというご要望のあった際に、試してみたい方法をまとめてみました。