はじめに
タクトシステムの企画営業本部に2026年度新卒採用で入社しましたなすびん🍆です!
突然ですが、このブログを読まれている方の中に就活生はいらっしゃいますか?
というのも、私自身就活中は「会社とは?働くとは?」と考えすぎて足が止まった時期がありました。紆余曲折あった結果、専門を1つに絞るより、さまざまな業界や協力会社の方と対話しながら働くかたちが自分に合うのではと感じ、関心のあったDTP制作会社の営業職に着地しました☁️🛬
DTP…何やら難しい言葉が出てきましたね😏
DTP(DeskTop Publishing)とは、パソコンを使って、文字や写真、図版をページに配置し、レイアウトデータを作成する仕事のことです。
タクトシステムでは、コンテンツ制作を中心に事業を展開しており、カタログ・書籍・Web制作・展示会のブース制作など、さまざまな商品・サービスを手掛けています。
このブログでは、紙カタログを例に「一冊が完成するまで」を追いかけながら、
どんな人が、どんな役割で関わっているのかを紹介していきます!
このブログが、DTP制作業界を知るきっかけや、誰かの進路選択のヒントになれば嬉しいです♪
ただいま研修中🐣
いきなり営業に放り込んでもヒヨッコすぎて困るため、入社後の半年間は、まず制作現場を理解するために、制作本部の進行担当の元で研修を受けています。
現在は、原稿整理や制作担当への指示など、実際の案件に携わりながら制作の流れを学んでいます。最初は分からない言葉をメモするのに精一杯でしたが、少しずつ制作現場の仕事の流れのイメージがついてきました🗒️✏️
ゆくゆくは、現場の視点を活かし、
クライアントにとってより良い進め方やご提案ができる営業を目指しています!
また、併せて営業の商談にも同席することで、お問い合わせ~制作~納品までの一連の流れを勉強中なのです。
とにかく登場人物の多さと役割の細かさに驚きました!
正直、入社前は「出版」「印刷」「制作」の区別も曖昧で、どの会社がどんな役割を担っているのかよく分かっていませんでした。
しかし、研修を進めていく中で、コンテンツ制作は多くの会社・部署・人が関わる、チームプレイなのだと感じると同時に、連携がとても重要だなとも感じています。
また、入社して感じたもう一つの壁は、専門用語の多さです! ゲラやカンプなど初めて聞く言葉も多く、会社によって呼び方が違うこともありますが、少しずつ習得しています🧐
専門用語に関しては、同期のかたつむりさんのブログでもいくつか紹介しているので良かったら覗いてみてください👀‼️
それでは、早速ですが現在私が研修で携わっている、
DTP制作を行う現場をのぞいてみましょう!!
DTP制作の現場をのぞいてみよう👀
まずは、DTP制作に関わる人たちと、案件がどのような流れで進んでいくのかを、
図で見てみましょう!

登場人物と役割の関係をまとめています。ざっくりと全体像をつかんでいただければ幸いです。
登場人物・役割の詳細は、案件の一生の説明の中で追って触れていきます!

続いて、DTP制作を中心に、案件が完了するまでの流れをまとめました。今回は、この図に沿って一冊のカタログが完成するまでを追いかけていきます👆🏽
案件の一生は、まず「土台づくり」から始まります!
受注前ヒアリング~キックオフまでに、案件の仕様を整え、制作体制・スケジュール・ルールを調整します。ここでカタログの方向性と仕上がり像をしっかりすり合わせておくと、以降の進行がスムーズになります。
①受注前ヒアリング
まずは、クライアントの要望を言語化し、カタログ案件の仕様(ページ数・予算・作業内容・納期など)を決めていきます。
②見積もり・計画
ヒアリング内容を社内に共有し、必要な作業内容や工程を整理し、見積もりを作成します。また、進行担当と連携し社内のリソース確保とスケジュール調整をして制作現場の体制を整えます。
③キックオフミーティング
クライアント・営業・進行/ディレクター・プランナー等が参加し、より細かい案件の仕様(使用フォントの確認、DTPで使用するアプリのバージョンを合わせるなど)を話し合っていきます。
☆主な登場人物・役割☆
クライアント
カタログ・書籍などを依頼する側。メーカー、広告代理店、出版社など業種や規模はさまざまです。
💭余談ですが、仕事を通じてさまざまな業界に触れられるのが刺激的で、就活中に多様な業界の説明を聞くのが好きだった私にとって、とても面白く感じるポイントです✨
営業
クライアントの窓口となり、要望整理・提案・見積・納品後のフォローなど、案件全体を支える役割です。クライアントと制作現場(進行担当)の間に立ち、双方の認識を合わせながらスムーズな進行をサポートします。
プランナー
「何を作るべきか」を設計し、企画の方向性を決める役割です。市場やターゲット、課題、目的を整理して狙いを言語化し、プロジェクトの指針をつくります。
進行/ディレクター
制作体制を決定し、品質・コスト・納期のバランスを見ながら、プロジェクト全体を前に進める責任を持つ役割です。原稿整理や疑問の洗い出しを行いながら、関係者間の橋渡しと日々の制作現場への指示・スケジュール調整を担います。
続いては、土台づくりで決めた企画や仕様をもとに、実際にカタログを形にしていく工程に移ります! 素材づくりから校了までは、「作る→確認する→修正する」を繰り返しながら、少しずつ完成形へ近づけていきます。
④素材づくり
文章・写真・図版・イラストなど、紙面を構成する素材を制作します。案件によっては、クライアントから文章や写真などの素材が支給されることもあります。
⑤~⑦:初校~校了
進行担当が、クライアントより支給された原稿や指示内容を整理し、制作現場へ共有します。DTPオペレーターは、その指示をもとにページのレイアウトや組版を行い、紙面を作成します。
完成した紙面は校正・校閲担当が確認し、誤字脱字や内容の誤り、修正漏れなどをチェックします。修正した紙面をクライアントに確認してもらい、最終的に校了が出るまで、この流れを繰り返します。
💭最初は、なぜ原稿の整理が必要なのかよく分かりませんでした。
しかし、研修を通してクライアントごとに原稿や修正指示の形式が異なるため、
制作現場へ正確に伝わるよう情報を整理することが、案件をスムーズに進めるための大切な役割だと知りました💡
💡用語チェック
組版
⇒文字・写真・図版などを原稿やレイアウトの指示に従って、ページ上に配置し紙面を構成すること。
校了
⇒原稿や文書の校正・修正作業が完了し、その内容にこれ以上修正箇所がない状態。クライアントからのOKサイン。
⑧印刷前準備
校了したデータを印刷工程へ引き渡すため、印刷用データに加工していきます。
印刷物が仕様どおりの品質で仕上がるよう、面付作業や、必要に応じて色校正を実施し、印刷できる状態へ整える工程です。
💡 用語チェック
面付
⇒印刷物を折り・断裁・製本後に正しいページ順になるよう、1枚の大きな印刷用紙に各ページを配置する印刷前工程のこと。

↑面付の図
色校正
⇒紙の印刷では紙質や印刷条件によって色の見え方が変わるため、本印刷の前に仕上がりの色味を確認する作業を行う。
☆主な登場人物・役割☆
デザイナー/ライター/カメラマン/イラストレーター
クリエイティブな制作を担当するメンバーをまとめてご紹介します! 案件の土台づくりで決まった方向性をもとに、文章・写真・図版・イラストなど、完成品に必要な素材を制作する役割です。
素材や原稿をもとに、ページのレイアウトや文字組みを行い、紙面を作成する役割です。
校正で入った修正内容も反映し、読みやすく整った紙面へ仕上げていきます。
誤字脱字や修正漏れだけでなく、文章の内容や表現、事実関係なども確認し、読み手に正しく伝わる紙面になっているかをチェックする役割です。
制作工程で完成したデータは、ここから実際の印刷物へと形を変え、クライアントのもとへ届けられます! 印刷工程は、印刷方式や紙の種類、製本方法など、実はとても奥が深い世界です。今回は案件の流れに沿ってポイントを絞ってご紹介します。
⑨印刷・製本
⑧印刷前準備で作成したデータをもとに、印刷・製本を行います。紙の種類や厚み、サイズ、製本方法など、事前に決めた仕様に沿って印刷物を仕上げていきます。ここで初めて、画面上のデータが手に取れる紙のカタログとして形になります!
💭実際に進行に携わった情報誌案件の見本を手に取ったときは「本当に形になったんだ」と感動しました。これまで学んできた1つひとつの工程がつながり、この1冊が完成したことを改めて実感しました✨

↑見本誌を手に取る図
⑩納品
完成した印刷物は検品・梱包を経て、クライアントへ納品されます。
納品後は、営業が仕上がりの確認やヒアリングを行い、作業費用の清算や請求処理などを進めます。その後、今回の案件で得られた改善点やご要望を整理し、次回の制作へ活かしていきます。
これにて、1つの案件の一生が完了するというわけです。
📝 ひとことメモ
実は、このブログもミニサイズですが、社内で案件の流れをたどっています。
この原稿は、私(著者)が執筆し、進行はNさん(進行担当)、原稿チェックはIさん(校正担当)にお願いしています。
公開日から逆算して進める…コンテンツの制作フローを自分でも体感中です。
まとめ~後編に向けて~
皆さん、お疲れ様でした! 長くなりましたが、紙カタログの案件を例に、案件の流れやそれぞれの役割についてご紹介しました。少しでもDTP制作の現場について知っていただけたでしょうか?
研修が始まった頃は、「専門用語やルールが多く、覚えることが多い業界だな」という印象を持っていました。しかし、それは多くの工程にさまざまな役割の人が関わり、制作を支えているからだと学びました💡
1冊のカタログや書籍を完成させるためには、営業・進行・デザイナー・DTPオペレーター・校正・印刷など、多くの担当者が関わります。それぞれが専門性を活かしながら、バトンをつなぐように工程を進めていくことで、ひとつの制作物が形になっていくのです。
特に印刷物のDTP制作は、印刷方式・紙の種類・製本方法などの仕様が工程やスケジュール、費用にも大きく影響します。一度印刷すると修正が難しいからこそ、案件の土台づくりで関係者全員の認識をしっかり合わせることの重要性を実感しました!
また、役割を細分化することで、各担当者の強みを活かした高品質な制作ができる一方、関わる人が多い分、情報が分散しやすく、「伝言ゲーム」のように認識のズレが生まれる可能性もあると感じています。
↪次回の後編では、実際の案件進行で認識のズレが起こりやすいポイントと、その対応策についてご紹介します🛸👋🏾👽

